【イベント】獺祭の会2016-04
今年も「東京獺祭の会」に参加してきて蔵元さんの進化に驚いてきたよ。
一年に一回、蔵元である旭酒造株式会社の獺祭全種類を楽しむことができるイベント「東京獺祭の会」が開催されたので、今年も参加してきました。

去年までは4,000円(税込)で立食でケータリング料理と獺祭を楽しむことが出来ましたが、今年は6,000円(税込)になっており、着席形式、コース料理と変更になった。

この理由として、今までの立食形式では、ケータリング料理の熾烈な争いがあった。寿司、ステーキ、蕎麦等、出るものがすべて参加者に行き渡らず、獺祭だけしか十分に堪能できないという結果になってしまう。

ここを改善したいという蔵元の思いから着席にしてコース料理にしたとのこと。
旭酒造の櫻井社長が開演の挨拶でおっしゃっていた。その意図の通りに去年と比べて料理も十分に堪能することができた。その当日の流れを紹介してみたい。

まず、会場に入ると、予め決まっていたテーブルにつく。
【イベント】獺祭の会2016-28

すると、パンフレットと本日の料理メニューが確認できる
【イベント】獺祭の会2016-02
【イベント】獺祭の会2016-03

定時になると、社長の挨拶が始まりました。
【イベント】獺祭の会2016-04
社長が述べていた2015年最大のニュースが高さ60m、地上12階建ての新蔵を建設したとのこと。
これによって生産能力を格段に上げることを目的としている。

この巨大な蔵の大きさですべてオートメーション化させた日本酒造りではなくて、200名近く、平均年令31歳のスタッフたちで手作業で獺祭を造られている。
そこには、日本酒に限らず手作業による人の想いの入った造りが、味や質の良し悪しになるとおっしゃっていたことが印象深かった。

早く、獺祭を飲みたいという願望のまま、乾杯へ。

【イベント】獺祭の会2016-06
300名近くの参加者で「純米大吟醸 二割三分」で乾杯です。
わおー!!最初の一杯目は実に旨い!!

その後、テーブルに置かれていた「純米大吟醸 磨き三割七分」、「純米大吟醸 磨き二割三分」を飲む。

【イベント】獺祭の会2016-10
【イベント】獺祭の会2016-11
すでに二杯目です。

飲んでいる内にコース料理の始まりです。

【イベント】獺祭の会2016-07
「パテ・ド・カンパーニュ ピクルス添え」
パテの濃いねっとり感が獺祭の「純米大吟醸 二割三分」に合う。口に広がる濃厚さを獺祭の「純米大吟醸 二割三分」が流れるように喉に入っていく。

【イベント】獺祭の会2016-12
「牡蠣とホタテ貝のクリームスープ」
少し、冷めていた感じは否めないものの、ここで牡蠣を食すことができると思っていなかたので、かなり嬉しかった。
このあたりできたパンと一緒に食べるとめちゃくちゃ美味しい。そこに獺祭「純米大吟醸 磨き三割七分」がとても合う。

【イベント】獺祭の会2016-14

【イベント】獺祭の会2016-16
「鰆の粕漬け(獺祭酒粕) 野菜添え」
やっぱり獺祭には、和食でしょっ!って思うぐらい鰆の粕漬けに感動した。
ここまでくると酔っていて正確な味の評価が出来ないが、とても鰆の旨さが際立っていた。
酒粕漬けしたので、生臭い魚の香りやニオイが全くなかった。

【イベント】獺祭の会2016-18
「オーストラリア産 牛フィレ肉 洋わさびソース」
最後のメインは肉!!魚程ではないが、肉のレア部分が美味すぎ。どんどん、獺祭が進む進む

【イベント】獺祭の会2016-24
「獺祭酒粕プリン」
酒粕の風味が感じられなかったが量もあり、とても満足!

料理に夢中になってしまってテーブルに置かれている「純米大吟醸 磨き二割三分」を中心に飲んでいたが、他の獺祭も楽しめた。

【イベント】獺祭の会2016-09
「磨きその先へ」
四合瓶で3万はする高価なもの。市場に売っていても手がでません。
なので、これは1杯チケットで交換。

精米歩合23%の「純米大吟醸 磨き二割三分」よりも軽く、わたあめのように溶けていく。他の料理を合わせるとちょっとした繊細な獺祭の味が隠れてしますので、これ単品でじっくりじっくり味わう。

【イベント】獺祭の会2016-19
「純米大吟醸 遠心分離 おりがらみ元旦届け」
おなじ精米歩合の「純米大吟醸 磨き二割三分」より味がしっくり乗っているかな。獺祭独特なフルーティな甘さがより増して感じられる。


【イベント】獺祭の会2016-15
「温め酒 50」
お燗専用の獺祭。
スタッフさんが冷酒で飲む「純米大吟醸 50」を少し変えているだけなので、「純米大吟醸 50」をお燗にしても変わらないとのこと。今度四合瓶買ってきて家で真似してみよう。

【イベント】獺祭の会2016-17
「純米大吟醸 磨き二割三分 発泡にごり酒」
獺祭のフルーティな甘さが抑えられていてキレが良い。
贅沢なので、単独で飲みたいが「オーストラリア産 牛フィレ肉 洋わさびソース」と一緒に飲むと抜群の美味しさ。

【イベント】獺祭の会2016-21
「発泡にごり酒 磨き三割九分」

【イベント】獺祭の会2016-22
「発泡にごり酒 スパークリング50」

他にも「磨き二割三分 遠心分離」とか「磨き三割九分 遠心分離」ありましたが、じっくり料理と獺祭を楽しみたかったので、テーブルに置いてある「純米大吟醸 二割三分」を楽しんでいました。

焼き立てのパンにバターを塗って、獺祭と食す。贅沢の極みです。家やお店でもそんな食べ方ほとんどしないでしょ。
【イベント】獺祭の会2016-23

なんと、各テーブルに櫻井社長が回ってきてくださり、お話を伺い、何点か質問までさせていただいた。
普段の勉強会やセミナーでは絶対に質問なんてしないのに。。。 これが獺祭が持つ魔力なんだろう。

着式形式にしたのは去年の神戸でやった獺祭の会が初めだったらしく、好評だったので今回の東京獺祭の会も着式形式で行うようにしたとのこと。

一番、気になっていた獺祭の原料米である山田錦の生産量を増加させるように富士通のテクノロジーの支援を受けているという件。
これによって目的の山田錦の安定生産や原料不足解消の成果がでているんでしょうか?という質問に「今は、山田錦の生産データを収集している段階。いずれそのように(山田錦の安定生産や原料不足解消)していきたい」とのこと。

こんな単刀直入すぎる失礼な質問にもお答えしていただきありがとうございます!!

もっと、獺祭が身近になって、近所の酒屋にも並ぶようになればいいなぁと願っています。


今回の予約チケットは、3日間各日300名の予約枠が15分で完売されたそう。
去年のネット予約は、蔵元のレンタルサーバーを使っていたので、予約開始してすぐにサーバーダウンしてた。
今年は大丈夫かなって思っていましたが、なんとイベント管理Webサービス「Peatix」を使っていて驚きました。いろいろなところにテコ入れしており止まらない進化を感じました。

今年一年どんなシチュエーションでどんな獺祭を飲ませてくれるか期待したい。
また、来年も必ず「東京獺祭の会」に参加したいね。 


今日、日本酒のむ?